【緊急提言】中小企業省力化投資補助金「カタログ型」を待つな。登録が進まない「裏事情」と食品メーカーの決断

食品工場機械

~「欲しい機械が載っていない」のは偶然ではありません。構造的な欠陥です~

目次

カタログ型補助金の実態:期待外れの現状

2024年の目玉として鳴り物入りで始まった「中小企業省力化投資補助金(カタログ型)」。

「券売機のように簡単にロボットが買える」という触れ込みでしたが、蓋を開けてみてガッカリした経営者様も多いのではないでしょうか。

  • 「食品工場の機械が、全然載っていない……」
  • 「配膳ロボットや清掃ロボットばかりで、生産ラインに使えるものがない」

結論から申し上げます

「いつかカタログが増えるだろう」と待つのはやめてください。時間の無駄になる可能性が高いです。

なぜ、これほどまでに登録機器の登録が進まないのか?

そこには、機械メーカーや販売店が二の足を踏む「構造的な理由」があるからです。

1. メーカー・販売店が「登録したくない」3つの理由

皆様が「この機械、カタログに載せてよ」とメーカーに頼んでも、彼らが渋い顔をするのにはワケがあります。

① 販売店側の事務負担が重すぎる

この補助金は、機械を売る側(販売事業者)が、申請手続きや実績報告の一部を肩代わりする仕組みになっています。

人手不足の機械メーカーや商社にとって、「1台売るために膨大な書類を作る」のはコスト割れ確実です。

「それなら、今まで通りお客様の方で『ものづくり補助金』を申請してください」となるのがオチです。

② 食品機械は「一品一様」だから

カタログ型補助金は、型番が決まった「量産品」を想定しています。

しかし、食品工場で使う機械は「包装機の投入口を5cm広げる」「コンベアの高さを変える」といったカスタマイズが日常茶飯事です。

これら全てを型番登録するのは物理的に不可能です。

③ 枠が埋まるスピードが遅い

上記のような理由から、使い勝手の良い機械が登録されず、結果として申請件数も伸び悩んでいます。

予算消化が進まないため、制度自体が今後どう見直されるかも不透明です。

2. 「カタログ待ち」=「機会損失」

「カタログに載ったら買おう」と考えている間に、資材価格は上がり、物流2024年問題は深刻化します。

使えない制度を待っている時間は、経営にとって最大のリスクです。

では、賢い食品メーカーはどうしているか?

答えはシンプルです。

「カタログ(既製品)」を捨て、「オーダーメイド(特注)」に走っています。

3. 正解は「ものづくり補助金(省力化オーダーメイド枠)」

「カタログにないなら、作ってしまえばいい」

これを実現するのが、従来からある「ものづくり補助金」です。

カタログ型との決定的な違い

  • メーカーに登録義務がない(どこのメーカーの機械でもOK)
  • 設計・改造費用も出る(自社専用ラインが作れる)
  • 建物工事やシステム構築もセットにできる

特に食品工場のような「水洗い必須」「粘度やサイズがバラバラ」という現場では、カタログ品(汎用品)は役に立ちません。

最初から「自社の課題に合わせた専用ライン」を計画し、ものづくり補助金で申請する。これが最短かつ確実なルートです。

結論:機械に合わせるな、工場に合わせろ

制度の不備を嘆いていても始まりません。

カタログ型」は、清掃ロボットのような「おまけ」を買うときに使えば十分です。

工場の生産性や物流を劇的に変える本丸の投資は、「ものづくり補助金」で、御社の工場に完璧にフィットする形で実行してください。

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✍️ この記事を書いた人

北條竜太郎|株式会社アカネサス 代表取締役

老舗どら焼きメーカー・茜丸を再建(22億円の債務を15年で完済)した経験から、

食品メーカー向けコンサルティング会社を設立。

補助金申請・工場設計・システム開発で食品製造業の成長を支援。

【会社実績】

・支援プロジェクト総事業費:363億円

・補助金採択額:126.5億円

・北海道から沖縄まで全国対応

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