【2026年輸出】展示会費用はどこから出す?「JETRO・自治体・農水省」+「インバウンド」規模で選ぶ4つの支援策

💡 この記事のポイント 
  • 展示会単発型(50〜500万円)から商流構築型(〜1億円)まで4つの支援策を網羅 
  • 2026年の新潮流「インバウンド起点支援」を詳しく解説 
  • 規模別・時期別の「使い分けマップ」で最適な支援策を選択 
  • 春〜初夏の公募スケジュールに合わせた準備方法 
目次

1. はじめに:輸出の「ソフト支援」は使い分けが9割

HACCP対応の工場(ハード)ができても、海外のバイヤーに商品を知ってもらわなければ輸出は始まりません。 

しかし、販路開拓の支援策は「展示会単発」のものから「商流構築全体」のものまで多岐にわたります。 

2026年度(令和8年度)に向けて、食品メーカーが押さえておくべき「販促・展示会・商流構築」に使える3つの主要ルートに、新たに「インバウンド起点」という切り口を加えた全4ルートを、「補助額(規模感)」とともに詳細に整理しました。 

2. 【50〜500万円規模】展示会・商談会直球型 

「まずは海外の展示会に出て反応を見たい」「バイヤーとの接点が欲しい」という場合、最も使い勝手が良いのがこちらの枠組みです。 

① JETRO 戦略的輸出拡大サポート事業 

海外見本市への出展や、商談会参加をピンポイントで支援してくれる有力な制度です。 

💰 補助額(実績) 

上限 500万円クラス | 補助率:1/2以内 

使い道: 

  • 海外見本市・展示会出展 
  • 商談会参加 
  • テスト販売 
  • 販促ツール作成など 

📅 スケジュール傾向:【初夏】 

直近(令和6年度)は6月上旬に募集がありました。2026年度も6月前後の公募になる可能性が高いです。 

② 自治体・公社の海外販路開拓支援 

都道府県や商工会議所が独自に行っている支援策です。予算規模は小さめですが、採択のハードルが比較的低いケースもあります。 

💰 補助額(実績) 

上限 50万円〜300万円 | 補助率:1/2前後 

自治体の規模により差があります(例:東京都などは数百万円、地方都市は数十万円など)。 

使い道: 

  • 海外展示会への共同出展 
  • カタログ・動画制作など 

📅 スケジュール傾向:【春】 

年度当初(3〜5月)にまとめて募集し、通年で予算を消化していく形が一般的です。地元の産業支援センター等の情報を春先にチェックしましょう。 

3. 【数百万〜1,000万円規模】新規・インバウンド起点モデル 

✨ ここに注目!2026年の新潮流 

インバウンド起点のモデル事業は、「インバウンド消費→輸出」をつなぐ小〜中規模のモデル実証枠として、後述するサプライチェーン大型事業とは別物の性格を持っています。 

③ インバウンド起点による日本産食品の輸出拡大支援モデル事業 

訪日客に人気の高い日本産食品を、規制対応や商品改良を行ったうえで、シームレスに輸出につなげるモデル的取組を支援します。 

💰 予算規模(全体) 

令和7年度補正: 

6,300万円(0.63億円)「インバウンド起点による日本産食品の輸出拡大緊急支援モデル事業」 

令和8年度当初: 

2,800〜5,500万円(0.28〜0.55億円)※概算要求ベース。名称から「緊急」が外れ継続版へ。 

💰 1件あたりの補助イメージ: 

この事業規模(全体数千万円)から推測すると、1件あたり数百万円〜1,000万円程度(補助率1/22/3以内)で、数件〜十数件のモデル実証を支援するイメージが妥当です。 

目的・コンセプト: 

「インバウンド食消費と輸出拡大の好循環を形成する」ことが目的。 

具体的な取組イメージ: 

空港・観光地・飲食店などインバウンド接点で人気のある商品について、以下を一体で実証します。 

  • 輸出先国の規制に合わせた処方・表示への改良 
  • 輸出証明・認証取得 
  • 海外小売・EC・外食とのテスト販売・販促 

📅 公募タイミング:【春〜夏前】 

他の輸出促進事業と同様、年度当初〜夏前(4〜7月)に公募 → 秋〜翌年にかけて実証という流れになる見込みです。 

事務局: 

農林水産省 輸出・国際局が所管。実務は民間コンサル・団体等が外部事務局として公募・審査を担当する形が想定されます。 

位置づけ(新旧): 

「インバウンドと輸出の好循環」という政策自体は以前からありましたが、「インバウンド起点」をタイトルに掲げた独立予算メニューとしては2024〜2025年頃から本格化した新しい枠組みです。 

4. 【数千万円〜1億円規模】農水省のプロジェクト型 

こちらは「展示会に出ること」が目的ではなく、「輸出の商流(サプライチェーン)全体を作ること」を目的とした大型枠です。そのプロジェクトの一環として、展示会費用もカバーする考え方です。 

④ サプライチェーン連結強化プロジェクト事業(農水省) 

海外バイヤー、物流業者、メーカー等が連携(コンソーシアム)して「輸出ルート」そのものを構築・実証する枠組みです。 

💰 補助額(実績) 

数千万円〜1億円クラス | 補助率:中小2/3、その他1/2など(事業類型による) 

使い道: 

  • 大規模な現地商談・テスト販売・プロモーション 
  • 物流トライアル費用(コンテナ輸送実証など) 
  • 一部の展示会出展費(商流構築に直結するもの) 
  • 受発注・在庫管理システムの導入費用 

ポイント: 

単独申請ではなくチーム戦(商社・物流会社との連携)になる分、金額規模が桁違いになります。「運ぶ仕組み」と「売る仕組み」をセットで支援してもらえます。 

⑤ 品目団体輸出力強化支援事業 

産地や業界団体(品目団体)として行う、海外でのPR活動や商談会参加です。 

💰 補助額(実績) 

数千万円〜規模 

使い道: 

  • 「○○県産○○」のような産地プロモーション 
  • オールジャパンでのブランディング 

ポイント: 

産地全体での取り組みとなるため、予算規模は大きくなります。 

5. 【50万〜数千万円】規制対応・検査インフラ 

販路開拓と並行して必ず必要になるのが、相手国の規制対応(検査・認証)です。 

⑥ 輸出環境整備支援(輸出先国規制対応支援事業 等) 

💰 補助額(目安) 

50万円〜数千万円 

個社の検査・認証取得支援(50万〜500万円)から、検査機関の機器導入(数千万円)まで幅広くカバーされます。 

使い道: 

  • 残留農薬・添加物の検査費用 
  • 輸出証明書の発給体制整備 
  • 検査機器の導入 

位置づけ: 

販促費ではありませんが、輸出を行うための「インフラ整備」として必須の支援枠です。 

6. まとめ:2026年のアクションプラン(使い分けマップ) 

自社のフェーズと必要な金額に合わせて、申請先を選びましょう。 

2026年のアクションプラン使い分けマップ

2026年の賢い戦い方「三段構え」

春先(35月): 

まずは自治体の情報をチェックしつつ、自社商品がインバウンド向けなら「インバウンド起点モデル」の公募に備える。 

初夏(6月): 

①JETRO500万円枠)」に応募し、海外展示会への出展費用を確保する。 

並行して(長期): 

本格的な商流構築を目指すなら、商社や物流パートナーと組んで「農水省の1億円規模プロジェクト(サプライチェーン連結等)」を狙う。 規制対応が必要なら「輸出環境整備」を通年で活用する。 

従来の枠組みに加え、インバウンド需要を輸出につなげる新たなルートができたのが2026年の特徴です。この選択肢を加えて戦略を立てましょう。

✍️ この記事を書いた人

北條 竜太郎(ほうじょう りゅうたろう)|株式会社アカネサス 代表取締役

老舗どら焼きメーカー・茜丸を再建(22億円の債務を15年で完済)した経験から、

食品メーカー向けコンサルティング会社を設立。

補助金申請・工場設計・システム開発で食品製造業の成長を支援。

【会社実績】

・支援プロジェクト総事業費:363億円

・補助金採択額:126.5億円

・北海道から沖縄まで全国対応

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https://timerex.net/s/rhojyo/cac92d1d

※本記事の内容は2026年1月時点の公募要領に基づいています。最新の公募情報はSII(環境共創イニシアチブ)・各省庁の公式サイトをご確認ください。 

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